冬休みの最後、春学期が始まる直前にSIP (Short Intensive Program) と呼ばれる課外授業を取ることができます(単位にはカウントされません)。
通常は3日ほどのプログラムで、
The Life and Role of the CEO
The Business of Artificial Intelligence
Fintech: Disruptions in Credit, Payments and Real Estate
など、全部で10種類のコースが用意さていますが、僕は Startup Bootcamp を取ることに。
具体的にスタートアップの案を持った3〜4人のグループが8日間をかけてビジネスモデルを練り、投資家へ向けてのピッチブックを作ることが目的です。実際、このプラグラムがきっかけとなり起業に繋がったケースも多数あります。
始まりは昨年の11月頃でしょうか。セクションメイトの一人が僕に「一緒にCo-founderをやらないか」と話しかけてくれ、持ちかけてくれた案も面白かったためすぐに快諾。もう一人のチームメイトも見つかり、申し込んだのが11月中旬頃。
予想外だったのが、プログラムへの参加条件として、事前にかなりの作業が発生したこと。Customer InterviewやPrototypingなど、主に冬休みにこなしましたが、僕も含めたチームメイトの3人ともヨーロッパにいたり、中国にいたり、時差がある中Skype会議を繰り返してなんとか全てのRequirementを達成することができました。
僕たちの案は、中国市場をターゲットにマンション(or一軒家)の所有者と建築家(orインテリアデザイナー)を繋げるOnline Platform。日本や米国の住宅市場には存在しない特殊なコンテクストの中で、Houzzなどとは異なるビジネスモデルを構築することがビジョンです。
8日間は非常に濃密に、かつあっという間に過ぎてしまいました。そして予想していた以上に学ぶことが多かったです。
StartupやVenture Capitalの世界を知る絶好の機会
プログラムの中では、起業家や投資家、またはその分野の第一人者の教授からネットワーキングの仕方、ファイナンスの考え方、マーケティングの方法などを教わります。Startupの世界のスピード感、キャッシュを確保しつつビジネスを拡大する方法論など、先学期の授業ではあまり触れられなかった内容を知ることができました。
チームメイトからの学びが多い
最初の学期はほとんどグループワークがなかったため、チームメイトと一緒に作業をすると改めて学びが多いことに気付かされます。二人とも中国人で一人はBain、もう一人はUberで働いていた女性。例えば、ピッチブックのストーリーをいかに論理的に組み立てるか、それをいかにプレゼンに落とし込むかは、特にコンサルの得意所。建築のプロジェクトの中では幾度となくプレゼンを作ってきましたが、それとは異なる(共通するところもありますが)ストーリー展開や見せ方を学びました。
中国の市場や文化を深く学ぶ
中国の建設・建築市場(特に住宅)に関して日本や米国との違いを目の当たりにすることに。特にCustomer Interviewを通して中国に住む人の生の声を聞くことで、実情を知ることができました。
最終日に審査員(投資家や教授など)にプレゼンをしました。特に投資家のバックグラウンドをもつ人からの感触はよく、完璧とは言えませんが一定の手応えを得ることはできました。ただし、今回のピッチで投資判断が下される訳ではなく、学内のCompetitionなどに向けて今後はグループそれぞれで活動してことになります。
さて、このまだ芽吹いていないビジネスを今後どのように進めていくべきか。二人のメンバーと共に、話し合っていこうと思います。
話題は変わりますが、チャールズ川の凍った川の上に雪が降り積もっています。
氷点下15度で強風だと、露出した肌が痛過ぎて身体が暖かいかどうかの優先順位が下がります。防寒の概念が変わる経験でした。