2年目(EC Year)へ向けて

2年目(EC Year)へ向けて

2019-08-18

以前、1年目の振り返りの記事を書きましたが、今回は次の秋学期へ向けての抱負を書きたいと思います。
HBSの2年目は全て選択科目(Elective Courses)になるため略してEC Yearと呼ばれています。全てが必修科目(Required Courses)の1年目と比べてカリキュラムに柔軟性があり、かつ自分の興味がある授業を集中して取れるため、RC Year(1年目)に比べてEC Year(2年目)は授業の負担が減り自由度が大きく上がると一般的には言われています。とは言え、普通に卒業に必要な単位を取るとなると各学期の授業の数自体はほぼ変わりません。自分が何をしたいかに合わせて優先順位をつけることで、より有意義な時間の使い方ができる、そう言うことなのでしょう。

ネットワーク:1年目に築いた基盤を生かす

1年目で最も自分を成長させてくれたことはやはり人とのコミュニケーションだと思います。たわいの無い日常の会話から授業やキャリアの相談まで、1人の人と深く繋がることで相手のことを知ると共にこれまで経験したことのない成長の与えてくれました。そして、その繋がりが生まれるきっかけは時には大勢のイベントだったりしますが、最終的に深度が深まるタイミングは少人数でディナーを食べたり、旅行で会話をしたりする時であることが大半です。当然、新しい繋がりに対してオープンであることは変わりありません。ただ一方で1年間で築いた大切な人の繋がりがあることも事実。

僕はMBAは人生で最後にキャリア上の利害関係がない人間関係が構築できる期間だと思っています。あなたの最も大切な友人は誰ですか、と聞かれて小中高大学生時代の友人があがってくることが大半です。それは、キャリアなどの関心を除いて、人同士として繋がっていたから。そんな友人関係を日本の国境を超えて作りたい。
そして、異国の文化をもっと深く知りたい、言語を学びたい。これ以上の絶好の機会はもう訪れないと感じています。

授業:卒業後の実践に活かせる学びを得る

冒頭で紹介した通り、2年目は全て選択授業です。その分、今後の自分のキャリアや個人的な興味に特化して授業を取ることができます。今まで自分が触れたことがない科目を取ることに意義があるという意見もありますが、個人的にはそうは言っても時間はあまりにも限られていて自分の強みや伸び代を伸ばすことが最も有意義な時間の使い方であると思います。

フォーカスとしては、 1) 日本に戻った時に必要となる経営者としてのGeneral Management/Leadershipのスキル、2) 事業を1から立ち上げる実践力、3) 世界を政治・経済・歴史から捉えるマクロな視点 を身につけていきたいと思っています。履修予定の授業に関しては最終的に決まった後、改めて紹介したます。

自分のベンチャー立ち上げ:「一からモノを作り出す」能力を磨いて過程を経験する

NYでインターンをする過程でHBSの卒業生や友人と会い多くの刺激を受けました。2年目の時間を生かして自分のベンチャーを立ち上げる挑戦(=日本でのビジネスを米国へ展開)をしたいと思います。アイデアはあります。近しい友人に話したところ多くの人が興味を持ってくれ、最終的に2人のチームメイトと一緒に学校のいくつかのプログラムに申し込むこととなりました。スクールのリソースは知れば知るほど豊富です。当然、卒業生のネットワークや投資家と繋がるだけではなく、弁護士のフリーコンサルティングを受けることもできます。僕の経験では海外に事業を展開していく上で弁護士にかかる費用は(特にNYなどの都市では)一瞬で膨れ上がります。これらのリソースがフリーで得られることは明らかな特権です。

さらには信頼できるチームメイトが2人見つかったことも大きなプラスです。1人はGSD(HarvardのDesign School)の生徒で一緒にReal Estate Conferenceの代表を務めた仲間です。もう1人はHBSの同じセクションメイト。2年目が始まる前の夏の段階で満足できるチーム編成を組めたことで、発射準備を徐々に組み立てられています。まだまだどうなるか分からないところではありますが、進捗の報告は随時このブログであげていきたいと思います。