受験最後のステージ、インタビュー。
GMATやエッセイが話題に上りやすいですが、Applicationの過程でインタビューはとても大きなウェイトを締めます。
HBSでは、このステージまでくると倍率は2倍程度まで下がってきているのですが、ネイティヴクラスの英語を話せない日本人にとって、数字が示す以上の関門です。
手順は人それぞれですが、僕はザッと以下の要領で準備しました。
傾向を掴む
学校によって質問の傾向が違いますし、AdmissionかAlumniによるインタビューかで大きく特色が異なります。
カウンセラーや卒業生などから過去問をもらったり、ヒアリングをするなどして情報を集めるのが最初のステップ。
HBSの場合、「Case Discussionで貢献できる人材か」というモノサシで計られます。
そのため、自分のビジネス・業界に関しての知識、これまでのキャリアや人生経験を通して面談者を納得させられるか、が決め手です。
逆に、なぜHBSなのか?どのクラスを取りたいか?などの質問は比較的少ないとされています。(僕も聞かれなかった)
また質問のテンポも早く(僕の場合、30分で45問程度)、最初、この速度で練習するとギョッとします。
骨格となる質問に対して考えを整理する
まずは自身のプレゼンの骨格となる質問に対してスムーズに答えられるようにすると良いです。
いきなり一気にいろんなことには手を出せないので。
1. Walk me through your resume. (経歴やビジョンのプレゼン)
2. Why MBA?
3. Short/Long term goal
4. Your company/Your role
5. “Leadership”や”Global Experience”などを語れる成功や失敗のネタを3つ〜5つ(基本はキャリアの中での話)
とかでしょうか。すでに結構多い。
Wordで想定質問リストを作り、話したいキーワードやキーフレーズを書きためていきました。
少しずつ更新をしていき、最後はA4で10枚ほどの情報量に。
派生する質問のバリュエーションを徐々に増やす
あとは練習を繰り返す中で、Follow upの質問に的確に答えられるスキルを上げていきます。
コツは、できるだけ数字などの客観的な事実を混ぜること。
例えば、自分のビジョンの話をした後に、その業界の規模や成長率、ある特定の技術の市場規模などに話が発展することが多々あります。
また、キャリアでの成功を語る時も、どの程度の規模のプロジェクトをどのくらいの期間でまとめたか、など具体的にフォローできたら◎
定性的な話も具体的であればあるほど相手に伝わります。
クライアントのどのような要望に対して苦労をして、どんな解決策で乗り切れたか、など。
ただし、「回答は平易な言葉で、簡潔に」という原則と、若干トレードオフの関係にあるので、その辺りのバランスは要注意です。
とにかく練習!トライ&エラー!
絶対的な練習量はとても大事です。
ネイティヴの人も練習してくるわけですから、日本人は言わずもがな。
僕はカウンセラーはEd, Jessica, Vinceを使い、合計10回ほど練習しましたが、それ以外の20回程度は受験仲間とカフェでやったり、在校生の方にお願いしてSkypeで行ったりしました。
30分模擬面談をして、30分フィードバック。
練習相手のためにオリジナル問題を作る過程や、相手に対してフィードバックをする経験も、自身のスキル向上にとても役立ちました。
面談者との会話を楽しむ
最後はこれに尽きると思います。
実際、本番のインタビューでの会話は予想以上に楽しく、刺激的でした。
自然体でいられるためには、練習を通した慣れは必須ですね。
また、HBSの場合、面談直後にPost Interview ReflectionというレターをAdmissionに送らなくてはいけません。
六本木ヒルズからの帰りにカフェに寄り、記憶からインタビューの流れを復元し、一度流れを全てWordに書き出しました。
(頭の疲れもあり、2時間弱かかりました・・・)
結局、納得のいくレターがまとまったのはその日の深夜。
送信ボタンを押したと同時に全身の力が抜けたのを思い出します。