MBA受験 (その4) エッセイ

日本で生まれ育った多くの人には、馴染みの薄いエッセイ。
MBA受験では最も重要な要素の1つです。(個人的にはもう1つはインタビュー)

受験を通して最も成長したな、と自分なりに感じたプロセスは間違いなくこのエッセイであったと思います。
以下、時系列にHBSのエッセイを完成するに至った道のりを紹介します。

カウンセラー選びは口コミと直感

MBA受験には専用のカウンセラーが存在します。
友人に話すと、「えっ、そんな人いんの!?」と驚かれますが、います。
受験のプロセスや学校ごとの特徴に精通していて、何より高い!有効に使いましょう。
結局最後は自分次第と言ってしまえば元も子もないですが、自分にあったカウンセラーを選べるか否か、は大事な要素かと思います。
まずは周りの友人やネットから口コミを集め、自分のニーズに合いそうな人を絞り込みました。
その中で、Ed、Vince、Jeff、Johnとは実際に会って話をし、3月頭頃にEdに決めました。
理由は、
1. HBSを含めた豊富な実績
2. 卒業生、在校生などのネットワークの広さ
3. 時に厳しく、ただ何でも相談に乗ってくれそうなオーラ(恰幅の良さからきている説あり)
ただ、すっぱりと決められた訳ではなく、なんだかんだ悩み続けました。
いつまでも悩んでいられないので、最後は直感で。

ベーシックな質問から考え始める

多くのスクールに応用がきく、基本的なお題から考え始めると良いです。
そのため、まずは志望校の昨年の質問を全て読んでおき、それを見ながら方向性を考えます。
Why MBA? What matter most to you? Biggest achievement / Spectacular failure あたりが、まずは良いかと。
各校のお題が開示される前までに時間があったため、カウンセラーとこれらの質問に対してメールを通してキャッチボールを繰り返しました。
しかし、初期のドラフトは見事にボッコボコになって毎回塵となり、次のステップも見えない中、途方に暮れることも。
ただ、手を動かすことはやめず、やり取りは続けました。
実際、これが後々とても役に立つことになります。

最初に受ける学校を決めて、とにかく書き始める

1番最初に受ける学校を決めておくといいです。
早い学校だと6月くらいから書類の内容が開示され始めるので、とにかくどれか具体的に書き始めると良いです。
ここで初めて気づく字数制限の恐ろしさ。
戦略なく漫然と書いていると100%、字数オーバーします。
カウンセラーとの100本ノックがこの辺りで効果を発揮してきて、1.効果的なボキャブラリーで、 2.余計な修飾語を使わず簡潔に、 3.かつ論理的破綻のない順番で 文章を書くことに慣れてきました。このおかげで、ようやく内容にフォーカスすることができるように。

ブレイクスルー狙いは価値あるリスク

HBSの提出締め切りは1st Roundでは9月頭なのですが、8月頭の段階でカウンセラーも自分も納得のいくエッセイが一度完成していました。
そこで、友人に紹介してもらった “The HBS Essay Decimator” という世にも恐ろしいサービスに手を出すことを決意します。
Decimate = 滅ぼす
文字通り、目を疑うほどの赤入れが入り、メンタルブレイク一歩手前状態まで追い込まれました。
夏休み半分を原型を失ったエッセイの復旧作業に費やすことに。
ただ、これがきっかけとなり一気にレベルアップし、合格することができたのもこのブレイクスルーがあったからだと今でも信じています。
このサービスが良いということではありません。
第三者の目を通して、客観的な意見を多くもらい、なんとかジャンプできる機会をギリギリまで追い続けた方がいいです。
一度完成かと思った文章を、空中分解寸前まで追い込まれた経験は確かにリスクであったと感じますが、価値あるリスクであったと思います。
(当時の自分がそれをいう余裕があったかは不明)

終えてみて・・・

「エッセイを書く」という新たな人生経験の中で、今まで初めて行った行為があります。

それは、「過去の棚卸し」

小学生の頃から今まで、人に伝えられそうな経験を些細なことを含めてとにかく書き出しました。
過去を思い出す行為って普段は意図的にやらないので、中高時代の埋もれていた記憶が蘇ってきたり。
そのバラバラに掘り起こされたピースを集め、一本の背骨を通す作業は、時には進まない事実に焦り、苛立ちながらも、自分に最も多くの新たな示唆を与えてくれた経験であったと思います。