Silicon Valleyで門前払いされる日本人!?

シリコン・バレーが熱いってよく聞くけれど、実態がよく分からない!?
僕もよく知りません。
Stanfordのキャンパスを訪問した時にはあまりに時間がなく、ナパ・ヴァレーでワインは飲んだものの、ついに世界一のイノベーション工場に行くことは叶いませんでした。

本日は、シリコン・バレーで活躍するHBS卒業生のレクチャーを聴きに行きました。
会場は六本木ヒルズ49階にあるアカデミー・ヒルズ。
ここを訪れると、極度の緊張の中インタビューへ向かった昨年11月を思い出します。

2009年のHBS卒業生2人(Conductive VentureというVC (Venture Capital)を共同で設立) が彼らの投資に関する思想や今後のビジョンを語ってくれる、という内容です。
このConductive CapitalというVC、実はパナソニックが1億米ドルを投下して設立したベンチャーで、そのため、この2人は日本の企業文化にもよく精通していました。

イノベーションにはオープンなシリコン・バレーですが、外部の人がそのコミュニティーに入ろうとすると非常にハードルが高いと言われています。
日本も当然例外ではなく、新しいビジネスを見つけに乗り込んだものの、門前払いを食らって相手にされない、ということもよくあるとのこと。

「日本の企業は何か革新を起こさなくてはという脅迫観念にかられて、活きの良い若手をたくさん送り込むんだけど、結局何も得られない。その失敗に役員はみんな不思議がっているだけで方策がない場合がほとんどさ。」
ん〜、どこぞの企業でも聞いたことがある状況。
彼らのアドバイスで心に残ったものをいくつか紹介します。

観光客になるな!

当然と言えば当然なのですが、シリコン・バレーに訪問する以上は、具体的なアクションを起こすという覚悟とセットで行くこと。
スタートアップのメリットは、スピードと創造性、この2つのみ。それ以外は全て大企業に劣っている。
時間を割いて話を聞く以上は、ビジネスに繋げる意図と決意がない限り冷遇されるのは当然。

投資は保有している技術で決めるな、人で決めろ!

大事なのは、投資候補先がもつ人的資源であり技術そのものではない、と彼らは繰り返し主張していました。
質が高い人材さえいれば、失敗も次に活かせるし、後からより新しい技術開発もすることができる。
ただし、人がいなければ継続的な革新はあり得ない。

ビジネスの根源は信頼である

事実上、100%パナソニックVCであるにも関わらず、パナからの干渉は皆無に近く、その信頼の上に彼らの投資活動は成り立っているとのこと。
長期的な利益をお互いのビジョンとして共有し、信頼を築き上げながらビジネス拡張を行う。
それこそが、アメリカ全土で適切な繋がりを作る最も重要なノウハウである。

個人的には今後、建築・建設分野でどのようなイノベーションが起こって行くのかフォローしていきたいところです。
この業界ではこの半世紀以上、驚くほど技術革新が起こっていない、静的な分野。
次回はワインを少し我慢して、建築の新しい未来を作りに行きたいと思います。